CCCD

今さらな感があるが、うちにもCCCD(Copy Control Compact Disc)なるものがやってきた。まるで私の趣味ではないジャンルなので、敢えてタイトルとパブリッシャの名は秘すが、CCCDで国内レーベルで有名だと言えば、すぐ解るだろう。

肝心のCCCDだが、楽曲の内容は別にして、そりゃ酷いものだった。まず、普通のコンポでマウントできない。3〜4回マウントして、やっと1回認識する程度の酷さ。更に、聴いていると

  • チリチリというノイズ
  • プチプチというノイズ
  • ザーーーというノイズ

もう、ノイズノイズ、ノイズだらけである。更にサーボが限界なのか、聴いている途中で一旦無音となり、その後トラックの先頭に戻ったり、次のトラックにスキップしたりする。そう、これは極端に状態の悪いCDを、無理やり聴いている時の状況とまるで同じだ。

よく、こんな購入者を馬鹿にしたものを商品で売るな、というのが正直な感想。自分の楽曲をメディアに託すミュージシャンにしても、こんな状態で聞かれていることを知ったら一体どう思うのだろう。

Copy Control = カジュアルコピーを制限する、ということになるのだろうが、所有していることの喜び、愛着が無い商品は誰も買わないので、これは却ってカジュアルコピーを助長するだろう。だって、こんな思いをしたコンシュマが二度と自腹でマウントできないかもしれないCCCDを買うか? 買わないよ。せいぜい借りる位だろう。

幸いにもこの技術、一昨年あたりから既にそっぽを向かれ始めているらしく、大多数のレーベルにおいて、今後は製造されない方針らしい。今回のCCCDの技術(CDS200だと思われる)とは違うが、SONY BMG社製のCDに使われた技術といい、廃れていく技術であって欲しい。