続く時は続く

以前の日記でTVチューナカードが壊れたことを書いたが、今度はビデオカードが壊れてしまった。デスクトップ画面にゴミを撒いたようにノイズが出てきたと思ったら、あっという間にノイズだけになってしまった。一応、何度か電源をOn/Offしてみたが症状は変わらない。他の異常は無く、この時点で異常の原因となっているのはビデオカードにほぼ間違いないので、ビデオカードを換装することにした。
今まで使用していたビデオカードは、ATiのRadeon9700Proを搭載したATi純正のビデオカードである。調べてみたのだが、この機種が市場に登場したのは2002年9月、ということは3年半ぶりの換装ということになる。まあ、それはどうでも良いのだが、問題は3年半前にはメインストリームだったはずのインタフェースが現在は既に消え行く運命だと言うことである。
PCに詳しい方はご存じだろうが、ビデオカードのインタフェースは、現在はPCI Expressという規格がメインストリームである。この辺の事情は去年から認識しており、従って主要なベンダがAGP用のビデオカードを新規に市場に投入することは無いのも判っていた。なので、AGPのビデオカードに投資する予定など、全くなかったのである。しかし背に腹はかえられないので、慌てて市場を調べてみると、AGPのビデオカードは幾つか出ているようだ。元々、歴代のATiビデオカードを使っていることもあり、今回もATiのビデオチップを採用したビデオカードにすることにした。


XIAiX1600PRO-DVD256AGP

恐らくATiがAGP対応のビデオチップとして最後に投入すると思われる、Radeon X1600を使用したビデオカードである。

アナログCRTが当たり前だった頃は、ビデオカード上のDACからのアナログ出力は非常に重要だった。部品をけちったビデオカードのアナログ出力の画質は酷いものであり、それはDACがビデオチップに内蔵されるようになっても変わらなかった。従って、ビデオチップが提供されるサードパーティが多いATiビデオカードを購入する際は、無理をしてでも純正のカードを購入したものだった。
最近は液晶モニタが殆どであり、ビデオカードの出力もDVIが当たり前になり画質に影響を与える要素が少なくなったため、純正のボードにこだわる必要も無くなった。当然、今回購入したビデオカードもDVIで液晶モニタに直結しており、画質に不満は全くない。

というわけで、3年半振りにビデオカードを換装したわけだが、思ったよりも画質が良くなったことにびっくりした。画面全体が明るく、文字を構成する線はより細く見え、全てにおいてくっきりとしたことがはっきりと判る。なんのことはない、純正ボード云々よりも経年変化による画質の劣化が大きかっただけなのである。

よく、電化製品が壊れる時は次々と壊れると言うことを聞くが、PCのパーツも同じことがいえるようだ。昨日まで使っていたRadeon9700Proは、発売当時には価格も性能もハイエンドだったが、今回購入したX1600はミドルレンジである。しかし、性能では軽く9700Proを凌駕しているのには驚いた。こんなことならば、もっと早くに換装しておけば良かった。