慣れ2

煙草を吸っていた頃は「休憩」と称して、1時間に一回は必ず席を外して喫煙所に行っていた。
それが仕事の区切りだし、定期的な休憩は能率を上げていると信じていたが、いざ煙草を吸わないようになると、そのような休憩は、自分には一切不要だということが判った。
目が疲れるまで、肩や首、腰が痛くなるまで、飽きるまでPCに向かっていてもとんと平気になってしまい、これこそ能率が良いと確信したのだが、一つ問題が発生した。それは喫煙室に行かないことにも関係があるが、席を立つ事を極端に少なくしたら、他の人と、下らないが、しかし楽しい話をする時間も減ったということだ。社内では「あれだけうるさかった奴が、とんと静かになってしまった」と思われているらしい。