TVチューナ/キャプチャカード受難
先日のエントリでは正式版になったMicrosoft Intelli MouseとIntelli TypeProに関して書いた。Windows Vista™は近くDIY向けにDSP版が発売されるのではないかと言われているが、そろそろハードウェアベンダーもVista用ハードウェア及び既存の製品がWindows Vista™で動くことをアピールしなければならない時期に来ているだろう。
Windows Vista™がハードウェアオーバレイの代わりにDXVAサポートを推奨する仕様となり、デバイスドライバ対応の手間としては一番?割を食ったTVチューナ/キャプチャボードメーカだが、私が使用しているTVチューナ/キャプチャボードであるGV-MVP/RX3も、ここにきてようやくWindows Vista™用の正式なデバイスドライバを出してきた。
Windows Vista™でテレビ番組を楽しもう! TVキャプチャ「GV-MVPシリーズ」がWindows Vista™ (32ビット版)に対応 / I-O PRODUCTS NEWS
早速ダウンロードして使ってみた。今までVista上では全く使えなった視聴アプリケーションであるmAgicTV5だが、新バージョンでは使えないどころか、AeroモードでもTV、VEDEO入力のキャプチャも動作することを確認できた。
これで万々歳かと思ったのだが、そう甘くは無かった。mAgicTV5でTV等を視聴中に他のアプリケーションを起動するなどしてUACのチェックがかかる操作を行うと、例のグレーアウトする画面に切り替わるのだが、その後Aeroに切り替わる際にVistaは(DWMは)何故かmAgicTV5をAeroの互換性の無いプロセスと認識し、その後Vista Basicモードに落ちてしまうのである。(mAgicTV5のバックエンドであるTVManPlus(mAgicTVManger)を落とすことでAeroに復帰する)
これはGV-MVP/RX3のmAgicTVを含むデバイスドライバの作りが悪いのか、それともWindows Vista™の問題なのか切り分けが出来ないのが辛いところだ。
更に問題なのは、これもまだ切り分けが出来ていないので100%確信は無いが、TV/VIDEOキャプチャ時や、機器の設定を変えていると突然O/Sが一切の応答を停止することがある。何か記録が残っていないかと、イベントビューアで見てみると
ログの名前: System ソース: Microsoft-Windows-Kernel-WHEA 日付: 2006/12/28 20:38:48 イベント ID: 14 タスクのカテゴリ: なし レベル: エラー キーワード: ユーザー: SYSTEM コンピュータ: XXXXXX 説明: 報告されたマシン チェック イベントは、致命的な内部ウォッチドッグ タイマのエラーです。
と記録されているが、まあ当然だが原因はさっぱり分からない。そのイベントの前には
ログの名前: System ソース: R300 日付: 2006/12/28 20:38:57 イベント ID: 43029 タスクのカテゴリ: (42) レベル: エラー キーワード: クラシック ユーザー: N/A コンピュータ: XXXXXX 説明: Display is not active
がある。もう私にはお手上げの領域。
このようなトラブルが一番嫌なのは「こうしたら必ず発生するする」という再現性がない事だ。プログラミングにおけるマルチスレッド系やメッセージング系のバグにも似ているが、何時間経過しても大丈夫な時もあれば、起動した直後に発生することもある。こんな問題はWindows9X時代にはよくお目にかかったものだが、Windows 2000以降はまず無かった。
原因がO/Sだったにしろ、デバイスドライバを含む他のソフトウェアだったにしろ、やはり新しいものは安定性に欠けるきらいがあるのは確かなようだな。
なお、Windows Vista™ネタで何度も紹介している>GV-MVP/RX3だが、全く同じハードウェアながら、Windows Vista™のMedia Centerに特化した製品がI-O Dataから発売される。
価格から察するに、Media Center上での動作を前提にしているため、GV-MVP/RX3からmAgicTV5等のアプリケーションを除いた製品のように見える。既にここの日記でも書いたがMedia CenterはVIDEO入力端子(コンポジット又はS-VHS)を視聴することができない。Windows Vista™用ということで、安価なこちらを購入する場合は(本当にmAgicTV5が添付されていないかは未確認だが)注意が必要だろう。