精度

面白いんでまだ引っ張る万歩計ネタ。

オムロン(OMRON) ヘルスカウンタ Walking style HJ-710IT オムロン ヘルスカウンタ ウオーキングスタイル HJ710IT

使い始めて3日経つが、いろいろな意味での精度の高さに驚いている。
以前に使用していたものは内部に配置されている振り子が体幹の上下動に合わせて振れることで(自動巻き時計のようなメカニズムと言えば解り易いだろう)、歩数を刻む形式だった。従ってこのタイプは上下動を一番感知しやすい部位、つまり体幹の中心辺りである腰辺りに装着しないと上手く歩数がカウントされないことがあり、更には歩いているのでは無い上下動(足踏み)もカウントしてしまうことがあった。(その為か、私の使用している製品は上下動を感知する際の「感度」を三段階に調整するスイッチが付いていた)

この新しいヘルスカウンタは、予め基準となる歩幅を登録しておいてその歩幅分の動きを検知して歩数を刻む(モーションセンス)タイプである。体の上下動という不規則なパラメタと違い、歩幅つまり一歩で動く距離は比較的誤差が出にくいパラメタだ。(人は意識的にそうしない限り、同じ歩幅で歩こうとするはずだ)
この重要なパラメタである歩幅の計算だが、いちいち計らなくとも成人であれば

身長 - 100 (cm)

という簡易な式でおおよその値が解るし、厳密に出したいのであれば実際に計ることもできる。
体の上下動ではなく動いた距離を検知するタイプの良い所は装着する部位を問わない所だ。実際このヘルスカウンタもオーセンティックなタイプと同じように体に装着しても首に掛けても良いし、バッグの中に入れても問題無く作動する。
実際に使って歩数を計測して見たのだが精度が非常に高い。私はバッグの中に仕込んで使用したのだが、仮に昨日会社まで歩く歩数が4000歩だったとすると、次の日に同じ道を通って通勤すると前の日と誤差が100歩〜200歩位しかないのである。これって凄いと思う。
歩幅というパラメタは消費カロリーや距離を計算するパラメタとしても適しており、歩幅を正しく設定した場合、目的地までの距離もかなりの精度になる。例えば私の場合地図上3kmの距離を歩いた所カウンタの実測では2.6kmだった。

一方、精度が高いことで困ったこともある。元々余計な、歩数としてカウントされてはならない数値が精度の高さにより切り捨てられてしまったことで実測の歩数がかなり減ってしまった。その差は歩数にして500〜1000歩もあり、今までは一日の歩数にある程度安心していたのだが、それには全く届かない歩数になってしまったことだ。おまけにこのヘルスカウンタは「しっかり歩数」という別枠の連続10分以上歩いた場合にのみカウントされる歩数があり、幾ら一日の歩数を稼いでもこれが少ないとあまり効果が無いということになっているのだ。

むろんOMRON恐るべし。そのうちGPS付きのヘルスカウンタってのが発売されるのではないか。(もうあったりして)