HD30GB9の不思議なノイズ


先日の日記では愛用しているHD30GB9を修理に出したと書いた。
購入は2006年9月だが、当時は何も問題が無く旧モデルであるHD30GA9との組合せでは同じく愛用しているUltimate Ears Super.fi 5 Proとの組合せで発生していたノイズも殆ど皆無となり、音質も格段に向上しており(代替として今、HD30GA9を使っているが、音質の違いがよくわかる)非常に気に入っている。

去年の12月頃だったか、いつもの通りイヤフォンを付けて音楽を聴き始めると妙なノイズが音楽と混じって聞こえるのに気がついた。
「ピィーーーーー」又は「キュィーーーーーーー」

このノイズ、少し変調のかかったサイン波のような、ハム音のような音であり周波数は500Hz〜10000hz位。(後述するが、周波数が変化する)

HD30GA9、HD30GB9の両機はロスレス圧縮を施した楽曲のデータをHDDからデコードする際に「カサカサ.ゴソゴソ」というノイズが発生するのには気がついていたが、それは曲間だけのことであり、曲の再生中に発生するノイズは無かったはずだ。
何だろうなと思いDAPで一番のノイズ源となるイヤフォンジャック周りを点検して見るが特に問題はない。イヤフォンは半ざしになっている訳ではないが、気になるのはイヤフォンジャック周りに力を加えると(イヤフォンジャックをぐっと押し込む、ジャックを軸と90°の方向に傾ける様に力をいれる)ノイズの周波数がどんどん高くなることだ。(500hz〜可聴帯域外まで変化する)
そんなことを何度か続けるとノイズは消えてしまったので、一時的なものだろう(電車では結構外部の環境が原因と思われるノイズが発生するし)と思って忘れたのだが、次の日も、その次の日もまた同じ時間に同じノイズは発生した。
その日を境にそのノイズは毎朝同じタイミングで発生、消滅を繰り返すようになったのである。

ノイズを再現する操作サイクルは以下の通りだ。

    1. 電車で再生を開始する
    2. 既にノイズが曲の混じって聞こえる
    3. 上述した通り、イヤフォンジャックをグリグリすることで周波数が高くなる
    4. そのまま数分すると、ノイズは消失する
    5. その日一日はノイズが出ない
    6. 帰宅してそのまま放置(又は充電)
    7. 次の日、1.に戻る

素人なりにノイズの原因が何なのか暫く考えてみたのだがさっぱり判らない。はっきりしているのは

・ノイズは去年の12月頃から発生し始めるようになった
・ノイズは毎朝必ずといっていいほど発生する
・イヤフォンジャック周りをぐりぐりしているとそのうちノイズは消える
・一度ノイズが消えるとその日一日は聞こえなくなる

という事実だけだ。
ここで推察できることは「寒くなったことでノイズが発生するようになったのではないか」ということである。この日記で何度となく書いているが、私は早朝出勤をしており毎日始発電車で通勤するので、本機を使って音楽を聴き始めるのは毎朝5時位である。それを考えると外気温が低い(5〜10℃)環境でのみ、ノイズが発生するのではないだろうかということだ。
寒冷地でポータブル機器が上手く動作しないことはままあるが、零下ではなく高々5〜10℃である。一応HD30GB9の取説を見て見たが「極端に寒い(水が凍るような環境)状態では本来の性能を発揮できない」と書かれているだけであった。
素人の勘ぐりもここまでだろう。これ以上は専門の技術者に任せることとし、これまでの経緯をまとめてレポートとしてプリンタから印字して本体に添付、KENWOODのサービスセンターに修理に出すことにしたのである。修理後の顛末はまたこの場で。ちゃんちゃん。