db4objects

OODB(オブジェクト指向データベース)はオブジェクト・グラフを直接格納できるというその性質と、オブジェクト指向自体が流行った中でかなりもてはやされた時期があったが、実際に使ってみるとRDBと比べて扱いづらい、保守性が低い、プログラミングの敷居が高い(オープンではない、標準的ではない)、性能が出難い(スケールしない)、耐障害性が低い等の理由で一部の限られた分野以外であまり使われることは無かった。※注
そんな中、久しぶりに面白そうだなと思ったOODBがある。

db4objects
db4objects 日本語ポータル

はてなでも日本支店の方が日記を書いているのでご存知の方も多いと思う。

私は元々汎用機のネットワーク型DBMSでこの業界に入ったせいか、RDBよりもOODBのほうが好きだ。
そんな私から見たdb4oだが

  • ネイティブJava/.NET (両プラットホームのクラスを直接格納できる)
  • 100%オブジェクト指向、オブジェクトマッパー不要 (DAL(データアクセスレイヤ)を非常に薄く設計することが可能になる)
  • 組込み向け設計 (フットプリント(実質の使用メモリ量)が少ないのは、それだけでメリットだ)
  • オープンソースGPLで利用可 (オープンソースで開発されているだけで強みになりうる)

これらの一般的な特徴よりも、純粋にDBMSとして

  • 多彩なクエリを使えるか
  • RASIS(耐障害性)は確保されているか
  • スケーラビリティは確保されているか

この辺に非常に興味がある。
とりあえず使って見ることができない製品が多い中、開発者が使う際の敷居の低さは商用ライセンスを持つDBMSとしては抜群だと思うので、これからいろいろと勉強してみる予定だ。


※注 これらの理由は本来は純粋にDBMSとしての優劣のはずなのだが、何故かOODBRDBとの比較として語られることが多かった。