Phone7.Fx

Windows Phone 7のApplication BarはVisual Studioが用意するテンプレートに最初からサンプルコードとして埋め込まれており、コメントを外すことですぐに使える。

用意されたApplicationBarにチェックとキャンセルのアイコンを配置した例(Blend 4)

ただ、このApplicationBarは実際に使うといろいろと不便なことが多い。

    • ボタン、メニューのプロパティをバインディングソースにデータバインドできない
    • ボタン、メニューにCommandプロパティが無い (コマンドバインディングができない)

両方ともBlend 4を最大限利用するMVVMアプローチでの開発では致命的であり、このままでは使えない。
これは自分で書くしかないかなと思っていた所、やはりというか案の定これらの弱点を補っているApplicationBarがあった。

Phone7.Fx - Codeplex

Phine7.FxはNicolas Humann氏らが開発するWindows Phone7用のフレームワークだ。
ApplicationBar以外にも

  • IOC Container
  • Event Aggregator
  • MVVM
  • Transition & Animation
  • Cryptography
    • TripleDESCryptoServiceProvider
    • DESCryptoServiceProvider
    • MD5
  • Cache
  • IO
    • IsolatedStorageGZipFileStream
    • GZipStream
  • ApplicationThemeManager
  • Controls
    • BindableApplicationBar
    • CachedImage
    • WatermarkedTextBox
    • JumpList
    • LoadinImage

このようにいろいろな機能が詰まっている※
この中のBindableApplicationBarを使うことで冒頭のApplicationBarの問題は殆ど解決しそうだ。


※私がMandarineで実装しようと思っていた機能(緑色にした機能)のかなりの部分が含まれており、有り難いと思う反面ちょっとやる気を無くした。