MacBook Air雑感

Objective-Cを学習するために急遽購入したMacBook Airだが、衝動買いにも近い状態で導入したので感想すら書いていなかった。 今後気がついたらつらつらと書いていこうと思う。

私はデスクトップOSとしてはWindowsを継続して使っており、Macはデスクトップ、ノートに限らず今回使うのも購入するのも初めてである。

別にApple社製品を毛嫌いしていた訳ではなく、例えばiPodMiniやiPodNanoなどを使用していたこともある。なのに一貫してMacを使ってこなかったのはやはり仕事で使用する機会もチャンスも無かったからだろうと思う。

そんな私がいきなりMacである。まともに使えるのだろうか? Windowsに戻りたくならないのだろうか?

概観

まずその佇まいが素晴らしい。
ボディの表面は余計な装飾や虚飾がなく、指紋や手垢の付きにくいシルバーの梨字で統一されたシンプルなデザインは素晴らしい。 縁の部分は怪我をしそうな位に角のエッジがたっており、蓋を閉めるとぴったりと音もせず閉じる。よく見ると極限まで薄い天板側の縁にはゴムが埋め込んでおり、これのお陰と分る。

ディスプレイ

解像度は1440x900px(13インチモデル)。文字は小さいがその分情報量が多い。
液晶の質はそれなり。視野角による色の変化が気になるし文字が滲んで見えることもある。色もMac本来の濃いはっきりとした色目がなく、ざらざらとした印象だ。 と、ここまで忘れていたが、そもそも10万円前後のUltraBookなノートPCな訳でこんなものだろうと割り切っている。

入力デバイス

キーボードは適度なピッチがあり打ちやすい。ノートPCでありがちなそろばんのようなパチパチとした打鍵音はあまりしない。暗い所ではバックライトが点灯しどんな所でも打鍵できるのも素晴らしい。

WindowsからMacに転向して最初に戸惑うのが小コマンドキーとオプションキーだが、それぞれCTRLキーとALTキーで脳内変換すればどってことはなさそうだ。あと、有り難いのが環境設定でCAPSキーを殺してCTRLキーとして使えること。CAPSキーはWindows機でいうともろCTRLキーの位置にあるので、これは有り難い。

また、本機はノートPCによくあるようにディスプレイの輝度や音量を調節する機能キーとファンクションキー兼用になっているがそのキーの扱いもデフォルトがファンクションキーか、機能キーかを切替えることができる。

本機で最も気に入ったのはタッチパッドである。 タップする、スワイプする、エクスポーズする。素晴らしい。
実は私はノートPCを常用したことが殆ど無い。仕事でも性能一番ということでデスクトップワークステーションを使用してきた。少し前に購入したASUS EeePad Transformer TF101がタブレットながらキーボードを備えており、これがノートPCの使い始めのようなものだ。

こんな私なので使いづらいと少しでも思えばノートPCだろうがマウスを繋いで机の上に置いて使い始めるが、この素晴らしいタッチパッドのお陰で初めてノートPCを常用できると思えてきた。他の小さい不満はこのスマートなタッチパッドで全て帳消しになってしまった。

設定とソフトウェア

といっても何もすることが無い。起動すると幾つかの設定が済むとあっという間に起動して導入は完了した。よく考えたら既製品としてのPCを購入するのはDELLのOptiplex以来だった。

もちろんSSIDをステルスした無線LANステーション(NEC WR8700N)にも何も問題なく繋がった。

取りあえずインストールしたソフトウェアは

    • Xcode (このために本機を購入したようなものだし)
    • Chrome (こいつとGoogleサービスは環境に関わらず欠かせない)
    • Growl (Windowsにも欲しいよね)
    • 夜フクロウ (評判の高いTwitterクライアント)

たったこれだけだが、今の所全く不便を感じない。これはMac OSXのプリインストールされているアプリケーションの出来もあるが、やはりChromeGoogleでPC側とのデータの同期と透過に使えるサービスのお陰だろう。(本機のMailはGoogleのアカウントを入力することで自動的にGMailに統合されるようになっている。)自分で使っていてクラウドサービスへの依存度がよく分る結果となった。

なお、各所では評判の良くない「ことえり」だが、今の所特に不満を感じていないのでこのまま使うことにする。

その他

本機はHDDも含めて軸回転を必要とするデバイスが冷却ファン以外一切無い。※ ストレージはSSD(256GB)だけであり、ソフトウェアのインストールはUSB機器かネットワークかを介して行うしかない。
しかしこの時世、遅くて煩く、熱源となる円盤メディアを扱うことも少なくなってきており、先日のエントリでも書いたがファイル共有でPC側CD/DVD-ROMを使用することができるので、特に不自由は感じない。

何よりSSDだけを積んだ潔さがこのノートの魅力だと思う。



MacはおろかノートPCすら常用したことが無い私だが、MacBook Airには1日で慣れてしまった。 OSの違いなんてどうでもよくなる、そんなコンピュータなのだろう。 Windowsに替えても十分に使えそうだ。(デスクトップもMacに替えたくなる日が来そうで怖い)


※季節のおかげだろうか、未だにファンが回転した音を聞いたことが無い。