Microsoft Remote Desktop Connection Client for Mac 2 既知の問題

Microsoft Remote Desktop Connection Client for Mac(以降RDC)だが、接続に失敗することも無く快適に使用できるのだが、一つだけ気になる事象が発生している。

Windows PCに接続する際に必ず以下の警告が出るのだ。

「証明書のサーバ名が正しくありません」

これはMicrosoft側でも既知の問題として採りあげており、以下のように対策がまとめられている。

Windows ベースのコンピューターに接続するときに、リモート デスクトップ接続 から、"この証明書にあるサーバー名が正しくありません。このコンピュータに接続しますか?" という誤った警告メッセージが表示されることがあります。このメッセージは無視し、 [続行] をクリックしてコンピューターに接続できます。
Microsoft Remote Desktop Connection Client for Mac 2 の既知の問題

「このメッセージを無視してコンピュータに接続できます」とあるが、無視するのはいいけど原因は何かが全く書かれていないのが気持ちが悪い。証明書とあるが何を見ているのだろう。

これに関してはRDCのヘルプサイトの設定に関する説明を見たほうが分かり易い。
RDCのセキュリティ認証オプションに関してはデフォルトは「認証が失敗した場合は警告する」である。

[認証が失敗した場合は警告する] (既定の設定)
リモート デスクトップ接続 が Windows ベースのコンピューターの識別情報を確認できない場合、警告が表示され、接続を続行するかどうかを選択できます。この認証オプションは、 [認証が失敗した場合も常に接続する] オプションよりも安全性が高い認証方法です。
Remote Desktop Connection > セキュリティとプライバシー > セキュリティ認証オプション

「 Windows ベースのコンピューターの識別情報を確認できない場合、警告が表示」とある。Windows ベースのコンピューターの識別情報とはなんだろう。

逆に接続できない場合の対処情報でそれっぽいのがあった。

Windows ベースのコンピューターで、Windows XP 以前、または Windows Server 2003 Service Pack 1 (SP1) 以前のバージョンが実行されている場合、確認のための識別情報を取得することができません。 リモート コンピューターがこれらの Windows のバージョンのいずれかを実行していて、Mac のセキュリティ環境設定で接続時に認証を要求するように設定されている場合、リモート接続は失敗します。
Remote Desktop Connection > Windows コンピューターへの接続 > Windows ベースのコンピューターに接続できない

うーん。対象のコンピュータはWindows 2003どころかWindows 7なんだがなぁ。RDPで接続した場合、識別情報が欠落してしまうのだろうか。

結局原因は分らなかったが、同エラーを抑制できることは分った。認証時のオプションとして既定値は「認証に失敗した場合警告する」だが、これを「認証が失敗した場合でも常に接続する」にすることでコンピュータの識別情報を無視して接続するようで、警告は表示されなくなる。


なお、以前のエントリで「IPアドレスでなければ接続できない」と書いたが、これは間違いだった。閉じたネットワーク上の場合はPC名に".local"のサフィクスを付けることで接続することが出来た。