UltimateEars TripleFi 10を補完する

買い直したUltimateEars TripleFi 10(以降UE10)だが毎日愛用している。私のようにジャズ系やテクノ系を好んで聞く場合は中低音が充実している音楽は良いものだ。中低音が充実していると高音まで綺麗に聴こえてくるから不思議だ。※1

そんなUE10だが、不満が無い訳では無い。 この機種を使っているユーザの不満は大凡以下の2点に集約されるだろう。

    • 低音が良いとの評判だったはずなのに、その低音がさっぱり聞こえない
    • 特定の音域で音がこもって聞こえる(中音域が引っ込んで聞こえる)

ソースにもよるが、UE10で低音が足りないと感じることはまずない。あるとすれば耳道にイヤーチップがフィットしていないのが原因だと思われる。
以前の日記で書いたがEBayで購入したダブルフランジタイプのイヤーチップが全くフィットせずスッカスカの低音になってしまったが、それに懲りてSE535と同様のフォームタイプのイヤーチップを使うことにした。

Comply (コンプライ) イヤホンチップ T-500 プラチナ Lサイズ (5ペア)

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これで低音が足りないということは無くなった。私にとってこいつを上手く装着するコツは挿入する時に潰しすぎないこと。最小限だけ潰してあとは軽くねじ込むことでベストなフィットを得られる。なお、この製品は耳垢のタイプにもよるが2ヶ月〜3ヶ月で使い捨てることを前提にして使う。※2

後者はこのイヤフォンの根本的な問題というか避けられない宿命のような特徴であり、完全に消してしまうことはこのイヤフォンの良さもスポイルすることになりかねないのでこれを少しだけ改善してくれるものを使う。

【国内正規品】 AUDIOTRAK Ultimate Ears 「TRIPLE.Fi 10 PRO」専用リケーブル Re:Cable UE-10PRO2

【国内正規品】 AUDIOTRAK Ultimate Ears 「TRIPLE.Fi 10 PRO」専用リケーブル Re:Cable UE-10PRO2


この手のケーブルに過剰な期待をしてはいけないし、あまりに高価な、例えばイヤフォン本体よりも高価なものを使っても意味が無いと思うので適当な所で手を打つことが必要になる。本製品を使うことで中高音が少しだけ盛り上がって賑やかになるので、相対的に曇りが消えて聞こえる。結果オーライとしよう。 それに音質云々よりも質の良いL字コネクタの方が嬉しい位だ。

以上で、UE10の他に掛かるコストは\6,500程度。現在のUE10の実売が\15,000程度なので合わせて2万。 これで実力的に4万のイヤフォンにも勝っていると思うのだが、これはあくまで個人の感想であることをお断りしておこう。

※1: SHURE SE535と比べると音の分離と位相の再生に優れているのだと思う
※2: 日本人の耳垢には乾燥タイプと湿潤タイプがある。私は乾燥タイプ。