IE7とロケーションバー

Internet Explorer7βを初めて使った時の記憶(定かでは無いが、確かβ2※)では、javascriptで新たなウインドウを開く際、"location=no"を指定してもロケーションバー(アドレスバー)を消すことができなくなっていたはずだ。
非表示にできなくなった意図(主にURL詐称防止)は解るが、手段を残しておくことすら危険(Exploit防止)と判断したのだろうなと思っていたのが、製品版を使い始めて暫くして先日ふと気が付くとロケーションバーを非表示にできるように(IE6同様に)戻っていた。これはどういうことだろう?
イントラネットに限定したシステムではURLを見せたくない、変更させたくないために意図的にロケーションバーを非表示にすることはよくやっていたことだが、その道(セキュリティ)の輩に言わせると「けしからん、常時表示すべきだ」ということなのだ。確かにそうだが、ならば企業システムのクライアントではWebブラウザを使わないことも考えるべきだろうと思う。(例えば、WindowsFormsのWebブラウザコントロールを使って簡単なブラウザを用意すればロケーションバーも隠し放題だし)

「この道具は便利だけど、使いようによっては危ないから使わせない」
「この道具は便利だけど、使いようによっては危ないから注意して使うべし」

一体どちらが正しいのだろうか。

追記 ※2006年3月9日付けのTechNetの記事を見つけた

Dynamic Security Protection: Reviewing IE7 Security Enhancements

この中でアドレスバーに触れた文がある。

• Address Bar Protection -- To help block malicious sites from emulating trusted sites, every window, regardless of whether it is a pop-up or standard window, will present an Address bar to users.

やはり当時はアドレスバーを必ず表示することにしていたぽい。

追記 以上はWindows XPでの話。Windows Vista上ではどうなるかまだ試していない。