CCC(Carbon Copy Cloner)


MacBook Proのメモリを増設するに当たって、ブート可能なイメージでSSDの内容(100GB強)を完コピでバックアップを取りたかったのだが、Timemachineを初期実行すると「残り5日」とかトンでもない見積もりを出しやがるので(実際に3日やっても終わらない)、いい加減愛想がつきた。

Macで他にフルバックアップを取る方法はいくつかあるのだが、評判の良いツールを使ってみることにした。
Mac Backup Software - Carbon Copy Cloner

CCCはインストールも簡単(ZIPファイルを解凍してAppフォルダにコピーするだけ※)だが、バックアップも簡単だ。

コピー元のボリウム(内臓SSD)、コピー先のボリウム(外付けHDD)を指定して、クローンを選択するだけ。簡単といってもフォルダ、ファイルをコピー対象から外すことは勿論のこと、コピー先にしかないフォルダ、ファイルの扱いを変更したりタスクをスケジューリングすることもできる。

Timemachineは差分でバックアップを積み上げていく方法をとるのに対して、CCCは単純にボリウム同志を同期するだけなので、単純比較は意味がないが、CCCで100GB強をバックアップするのにたった42分で済んでしまった。

Timemachineの良さはめちゃくちゃ格好良い画面のアニメーションと共に日数を遡ってファイル単位の復旧が可能なことと、同様にファイル単位のバージョニングだが、最近のようにSVNやGitのような分散リポジトリを使って開発している仕事用のコンピュータならば、ファイル単位で管理する機能は不要なのかなぁと思う。 (格好の良い機能は大好きなのだが)

また、CCCが素晴らしいのはクローンしたボリュームはオプションで「AppleリカバリHDボリウム」として作成することができる。このオプションをオンしておけば何時でもクローンしたHDDからOSをブートしてバックアップしたデータを復旧できるのだ。 (ジニアスバーに行ったことがある人なら、スタッフが外付けのHDDから用途に合ったOSをブートしているのを見たことがあるだろう)これが素晴らしい。

ということで、まずは一日数度程度の同期をCCCで運用して少し様子を見つつ問題無いならば切り替えてしまおう。

Mac OSの何が好きかって、このシンプルなインストール方法である。インストーラもない、レジストリもない。パッケージをコピーするだけなのだ。