I-CODE SLIはWriteMultipleBlocksをサポートしない?

FeliCaLiteでそうしたように、RL-700Sで印字したRFIDタグをアクセスするISO15963準拠のライブラリィを書いている。

取り敢えず使うコマンドだけを実装しようと、

  • Get System Information
  • Read Single Block
  • Read Multiple Blocks
  • Write Single Block
  • Write Multiple Blocks

これらを実装したのだが、最後の「Write Multiple Blocks」コマンドがどうしても上手く実行できない。TagLost例外が出たのでコマンド自体は飛んでいるのだろうが、コマンド自体を受け付けていない感じだ。 コマンドデータが正しいことを確認しつつ、コマンドがサポートされていない可能性も考えて、本機のRFIDタグの仕様を調べてみることにした。

RL-700Sで印字したRFIDタグはISO15963に準拠しているが、デバイスはNXP(旧 Philips Semiconductors)社の"I-CODE SLI"という製品らしい。ちなみにI-CODEは13.56MHz帯のRFIDタグ市場で最も多くのシェアを持っている。

I•CODE SLI. Smart Label IC. SL2 ICS20. Functional Specification. July 2001 (PDF注意)

この資料(適合するかどうかわからないが)を見る限り、"Read Multiple Blocks"の記述があったが、"Write Multiple Blocks"の記述は無かった。
以前に何かの資料でISO15693に準拠しているからといって、全てのコマンドに対応しているとは限らない、というのを見た気がするのだが、I-CODE SLIは"Write Multiple Blocks"をサポートしないのではないだろうか。