SONY MDR-EXシリーズの音質を向上する変える

以前に何度か登場したMDR-EX51SP等のカナルタイプ(密閉タイプ)のインナーイヤーレシーバですが簡単な方法で音質を向上する(と思われる)方法があるので書いておきます。

方法を説明するためにこのレシーバの部位を説明する図を用意しました。

肝心の方法ですが簡単です。このシリーズ、図のイヤーピース部(シリコンゴム製)は換装できるようになっており外すことができますのでまずはこれを外してください。そうしたら開口部がまる見えになりますが開口部には銀色(機種によって色が違うかもしれません)のフィルタと呼ばれる薄い紙かフェルトで出来た部品が貼り付けてあると思います。このフィルタを先の細いピンセット等で慎重に取り除いてください。糊づけされていすまが簡単にとれます。これで作業が完了です。(二度と元の位置に貼り付けることはできませんあしからず)

左右ともにこの作業を行った後に元のようにイヤーピースを付けて従来同様に音楽を聞いてみると行った作業通りの表現ですが「ヴェールを一枚剥いだ」音がします。最初に「音質が向上する(と思われる)」と書いたのは高音がよく聞こえることを音質が良くなったと感じる人と感じない人がいると思ったからです。また、メーカはこのフィルタこみで音質のバランスをとっている可能性があるからです。
このフィルタ、邪魔ではありますがドライバ部にゴミが入ったり耳垢等が付着するのを防ぐ目的で付いている部品であり外すと当然ながらゴミ等が入りまくりですのでそこは注意が必要です。恐らく水滴等が進入すると音が出なくなったりするでしょう。

私的には同SONYのQUALIAブランドのMDR-EXQ1と比べても高音は全然負けてないと思います。でもフィルタの目的を考えるとこの音質も長く続かないものなのかもしれませんね。

..と書いたはいいけど、これって同製品を捨てるつもりじゃないと試せないですね。ということで捨てることになっても良い方だけ試してみてください。


この方法を実施するとメーカ正規の保証を失います。また、この方法を実施することでいかなる機械的、身体的な問題が発生しても私は責任を負いかねますので全て自己責任でお願いします。

#追記:
この方法ですがソースによってはかなりハイ上がりな音質になってしまうようです。従って録音の良いソースや弦楽器主体のソースは問題無いのですが元々高音をブーストしていたり中〜低音が薄いソースは向かないようです。同シリーズのMDR-EX51SPも取り外したフィルタこみでチューニングされていることは間違い無いようです。また、MDR-EXQ1に関しても同じことをしようと思ったのですが値段が値段なのでさすがに踏み切れませんでした。へたれです。

#追記2:
この方法を施した状態のMDR-EX51SPを丸一日使用してみましたが電車の中での使用はちょっときつかったです。というのもこの方法、音量が小さい状態でもかなり高音が強く出るので電車の中でも聞こえる音量にするとそりゃもう突き刺さるような高音になってしまいます。orz..