驚きましたとも

以前のエントリで、Visual Studio 2005 Express Editionが無償で提供される、という事を書きましたが、同時にClick OnceはExpress Edtionで使えないことを間接的に書いていました。

私はMSDNに加入してはいますが、スマートクライアント(WindowsForms)開発がターゲットなんで、ClickOnceを使わなければ、Express Editionで充分だったりします。笑

実際にVisual Studio 2005の製品概要を見ると、確かに配置ツールには「無し」と明確に書かれています。しかし、なんと、現在ダウンロードできる英語版のExpress Edtionはそうではないようです。

Express EditionにClickOnce (どっとねっとふぁんBlog より)

まじですかー。何かの間違いとか、ある日突然「Publish」が消えるとかないんですよね?(笑

種々の制限はあるでしょうが、これで.NET2.0は、Webベースのシステム向けにリッチクライアントを開発する場合のプラットホームとして、トータルコスト(初期投資+開発コスト+運用コスト)が、最も安価な部類になったのではないでしょうかね。
正直、配布技術でJava陣営のJWS(Java Web Start)と同等以上に見せるには、ノータッチデプロイでは物足りずClickOnceが必要だと思っているので、もし本当にExpress EdtionでClickOnec可能であれば非常に大きい方針変更だと思います。(多分に対抗措置だと思うけど)
Webベースのシステムが全盛の中、.NETでもASP.NETに人気が集中しているように、今はHTMLクライアント全盛の時代ですが、所詮ブラウザに出来ることは限られてますし、流行のAjaxも、現状では大規模なコードは書きたくないCSSJavascriptの塊でしかないですし、高い操作性が必要な企業クライアントに関しては、私はリッチクライアント(スマートクライアント)を推しますね。※1

※1 JavaWebStartやClickOnceは、インターネット越しにコードをダウンロードして実行する、といった配布技術ですので、実際の仕事でこれらを使うには、ローカルイントラネット等の閉じた環境で使う場合を除き、コードへの署名、証明書の発行と運用等、そのセキュリティには充分な対策を施す必要があります。