帯に短し
Windows Vista上でいろいろと試してきたが、DirectXのゲームを含むいくつかのお気に入りのアプリケーションの性能が、どうしてもWindows XPを使っていた時のと同等にはならない。
今更XPに戻すのも癪だし、仕方がないのでATi Radeon X1600から、現在入手可能なAGPに転用できるGPUを使ってみて、その差がどれだけあるのかを見てみることにした。(なお、元々PCI-E用のGPUをAGPで使う場合、バスの違いを相殺するためのブリッジと呼ばれるパーツが必要となる。当然ではあるがPCI-EからAGPの規格に落とす訳だから確実に性能に響く。なので、同型のGPUの場合、AGPは性能では確実に不利になる)
環境
CPU : Intel Xeon 2.4Ghz * 2 MEM : 2G HDD : 500G
格としてはミドルエンドだが、その割には性能が良いと評判のGPU。後述するATi Radeon X1950が出るまではAGP最速と言われていた。
Windows Aeroのデスクトップパフォーマンス : 5.9 3Dビジネスおよびゲームグラフィクスパフォーマンス : 5.3
一世代前よりシュリンクが進んでいるのでコアクロック、メモリクロックもそれほど無理になっていないのか発熱も大したことはない、ファンが静かなのは良い。ゲーム(EA SPORT MVPBASEBALL 2005)のフレームレートは対XP比8割りってところ。すでにこのグレードのGPUでAeroのパフォーマンスは振り切ってしまうのね。
Ati X1900 GPUを80nmにシュリンクしてクロックを下げたバージョンであり、AtiのハイエンドGPUの一番下に分類される。クロックと演算ユニット、パイプの数からいってもAGP用としては現状最強のGPUだろう。
Windows Aeroのデスクトップパフォーマンス : 5.9 3Dビジネスおよびゲームグラフィクスパフォーマンス : 5.7
カードが非常に長くヒートシンクも大きいので覚悟はしていたたが、やはりファンの回転数が半端じゃなく、かなりの騒音。ゲーム(EA SPORT MVPBASEBALL 2005)のフレームレートはついにXPを超えて、対XP比2割り増しってところか。騒音を除いて非常に快適である。
ポイント0.4の差はその数字とは裏腹に、体感でもフレームレートでもかなり大きいことが判ったのだが、だからといってそれだけの差のために、響き渡る轟音を我慢することはちょっと私には無理のようだ。
以上、どちらのGPUを使ってもWindows Vista Aeroは非常に快適だったことだけは言える。それにしてもこの世界は移り変わりが激しいな。
最後に、現在の私のPCのWindows エクスペリエンスインデクスを晒しておこう。
上記のGPUに換装するまでは5点台はハードディスクだけだった訳で、相変わらずこの分野の効果は大きい。しかし、メモリが一番悪いとは。