upgrade for Vista

今までの日記でWindows Vistaネタを繰り広げてきた総括。

仮に今あなたがWindows XPと同じグラフィクス性能を維持したままVistaに乗り換えたいのならば、一番効果があるのはビデオカードを1ランクか、できれば2ランク上のものにすることだ。(次点はメモリを増やすこと。もしあなたが512Mb以下のメモリしか搭載していないのならば、こちらの方が優先度は高いかもしれない)

メーカは「Windows Vista Ready」と、さもWindows Vista上でも今と同等の性能をアピールするだろうが、残念ながら現状のPCは、XPからVistaに移行することで、グラフィクス性能が下がることはあっても上がることは無いだろう。なぜならば、Windows Vistaのグラフィクスの特性(GDIハードウェアアクセラレーションの切捨て、DirectX10対応、ShaderModel4、Quantum Effects etc.)を生かすビデオカードは、現状殆ど無いからだ。

一応、コンシュマ向けのGPUで現在DirectX10/SM4に対応しているnVIDIA GeForce 8800シリーズがあるが、推奨電源600W以上、価格8万超とあまり一般的では無い上、このGPUも恐らくはWindows XP上での物差しで測った性能はWindows Vistaではスポイルされると思われる。まあ、WindowsNT〜2000に到る時期も散々同じようなことを言われてきた訳で、トータルで見ると大したことではないのだろう。

追記:

う〜ん。 GDIがソフトウェアレンダリングされることを考えると、一番に効果があるのはCPUのグレードアップかな。自分が試してないので想像でしかないが。もしそうならば、このエントリごと消そう。