突っ込みどころ(IME2007への)

各所で物議を醸し出しているIME2007だが、興味深い記事を教えて頂いた。

【インタビュー】VistaとOffice 2007、かな漢字変換の結果が違うのはなぜ?――IME 2007の開発者に聞く

元ネタはartonさんの日記にコメントを付けていた所、NyaRuRuさんに教えて頂いたリンクだ。

正直なところ、私は変換精度は大したことじゃないと思う。所詮いろいろな人が使うアプリケーションなので、個々の文の入力の癖もあるし、句読点できちんと素早く変換するのがIMEの基本的な要件だと考えている。

しかし、この「素早く変換する」という要件が満たされていないのがIME2007であり、

  • 遅い、重い
  • 変換時に引っ掛かる、止まる

等の現象、主に応答速度の問題だが

■新しいWord Trigramでは、辞書データ量や計算量などが増えないか。

 確かに増える。だが圧縮の手法を使うことで効率化している。

 また計算量に関しては、パソコンのハードウエアが進化したからこのような手法が採用できるようになったという面もある。処理自体が複雑なので昔に比べれば確かに時間はかかるが、今時のパソコンなら大丈夫だ。
【インタビュー】VistaとOffice 2007、かな漢字変換の結果が違うのはなぜ?――IME 2007の開発者に聞くより引用

「八木さん!お願いだから、少しでも良いからパフォーマンスについて突っ込んで!!」 という心の叫びは置いておいて、なるほどこの辺に原因がある可能性が高そうだ。詳しく書いていないが「圧縮の手法を使っている」という所も気になる。それにしても、

処理自体が複雑なので昔に比べれば確かに時間はかかるが、今時のパソコンなら大丈夫だ。

IMEのような、ユーザの目に付きやすいアプリケーションを開発して世に出すことは、難度も高く非常に大変な仕事だと思うが、「Microsoftの」という冠が付くことで見る目が厳しくなるのは仕方の無いことだ。それを差し引いても驕りがあるのではないかと思う内容に感じた。