反則 (TVチューナ/キャプチャカード受難 その3 )

今までの考察でWindows Vistaを不安定にする原因はTVチューナ/キャプチャボードのGV-MVP/RX3である可能性が高くなった訳だが、今日も数度のハングを繰返したために、いい加減我慢できなくなり、元々使っていた同メーカのGV-MVP/GX2に戻してしまった。同カードは先日書いたとおり、今回Windows Vista™に対応した製品である。
GV-MVP/GX2はGV-MVP/RX3と同様にドライバとmAgicTV5がアップデートされている。このボードはWindows Media Centerには対応していないのだが、そもそもMediaCenterは外部入力を視聴できない訳で、使えなくなっても私の用途としては別に構わない訳だ。
すでにインストールして現在使っているが、このまま丸一日動かしてみてO/Sのハングアップが発生するかどうかを見定める予定だ。※注

※注) 現在、換装してから6時間経過したがまだO/Sのハングアップは一度も発生していない。ビンゴだったようだ。

PC-DIYをある程度経験したことのある人は理解できると思うが、ある種のトラブルはどんなに時間をかけてその原因を調べても、あれやこれやと対策を練って施策を実施しても、結局解決できなかったのにも関わらず、ハードウェアを換装しただけでトラブルが雲散霧消してしまうことがある。人々はこれを「機器の相性」等というが、依然としてこういう世界なのだなと実感する。
PCIバスの問題なのか、機器(GV-MVP/RX3)のドライバが問題なのか、それとも他に原因があるのかは結局判らずじまいだったが、プログラミングとは違い、PC-DIYはそれでいいのだ、とも思ったりもする。

ところで、同社がとったWindows Vista対応の中に反則技と思われる方法があったので紹介しておく。

GV-MVP/RX3 Windows Vista用ソフトウェア - Windows Vistaでの使用方法

Windows Vistaで本製品を使うには、Windows Vistaの新機能であるユーザアカウント制御を無効にする必要があります。この設定は自動的に行われます。
時々、デスクトップ画面に以下のようなウインドウが表示されますが、しばらくしますと自動的に閉じられます、
問題なく製品をお使いいただけることを、弊社で確認しております。

私はここの日記で何度かUACを切っていることを明言したが、それは本来対応していないとおかしいアプリケーションを動かすために已む無しとしてるからであって、決してUACが不要だと言っている訳ではない。(Visual Studio 2005はSP1が正式版になったことでUACを切るのを止めている)ましてや、他人のPCのセキュリティ設定を甘くすることを推奨することなどは絶対にしない。ところが、I-O DataはUACの説明も無くそれを推奨して、インストーラで勝手にそれを行っている。(使ってみると確かにインストールの最後にUACが切られ警告が出る)

急ぐとはいえこんな対応しかできないのだろうか。

って....UACをオンにしていることが不調の原因だったら洒落にならんな。