HD30GB9の不思議なノイズ その後

先日の日記ではHD30GB9に発生したノイズについて言及したが、修理のために送ったHD30GB9が先日サービスセンターから戻ってきた。
私としては指摘した問題(ノイズ)は認識されたのか、更にはどこが対策されたのかが最大の関心事だったわけだが、サービスセンターが返した答えは

問題 : ビート音の発生
修理 : ICの交換

というものだった。ノイズに関して私は「サイン波とか、ハム音」と書いたが、さすがは技術者「ビート音」という表現はシンプルでぴったりな表現だ。ここ数日ですっかり暖かくなったため、寒い中でのノイズの再現はすぐには難しいが、ちょいと使った限りではノイズは全く発生しなかった。修理は成功だと良いのだが。
久しぶりに旧機であるHD30GA9とHD30GB9を連続して、それも同じ楽曲を聴く機会があったので音質の違いに言及しておく。私が感じる大きなな違いは

  • 高音の明瞭さ

私が愛用しているイヤフォンは2Wayで能率が高いせいか、HD30GA9が元々持っている暗騒ノイズを拾うのだが、そのせいで高音をマスクする傾向があった。HD30GB9は旧機の弱点をフィードバックしており、暗騒ノイズをよく押さえ込んでいるのでそのような傾向は無くなった。

  • 低音の豊かさ

HD30GA9は元々音質の良さに定評がある訳だが、いつも比較対象となっているiPod群に比べて必ず言われるのが「冷たい」「中低音がやや薄い」という評価だ。(本当の超低音域はHD30GA9,GB9の方が出ている。iPodは人間が感応する低音域が厚く感じるのだ)HD30GB9は中低音の細さが改善されおり、中低域の細さが無くなっている。

この二つだ。ただしこれは私が私の環境(使用しているイヤフォン、聴いている曲)で個人的に感じていることであり、万人がそう思う訳ではないことをお断りしておく。

最後に。サービスセンターから戻ってきたHD30GB9の充電を完了して最初に聞いた時、私はびっくりして飛び上がった。恐らくはKENWOODのエンジニアが機器の測定か点検のためにそうしたのだろうが、音量が最大になったいたのだ。その時たまたま聴いた曲の冒頭が控えめなトランペットのソリだったので助かったのだが、Aphex Twinとかだったらやばかったかもしれない。
もちろん悪気は無いのだろうが、エンジニアの方々にはくれぐれも音量を元に戻すよう気をつけて頂きたい。