時代は繰り返す

最近仕事がちょっとつまらなくなってきた理由だが、会社で扱う仕事で使う技術(ハードウェア、ソフトウェア共に)がちょっとした安定期に入ってしまっているせいではないかと思っている。

今何か案件があったとしよう。その8割位はWebベース(Webサーバ(+APサーバ))で、サーバプラットホームはLinuxSolaris、たまにWindowsかUNIXだ。クライアントプラットホームはもう10割近くWindowsで、こうなると中規模以上のシステムで客が指定する技術はおのずと決まってしまう。(あえて書かない)

全てが管理されていた汎用機全盛の時代が終わりを告げた時、ダウンサイジングの波ということでUNIXワークステーション辺りが賑わっていた。今考えると結構恐ろしいが、GUIはMotifだけで作られたシステムなんかがあった時代だ。
その後IBM PCクローンがメインストリームとなり、NEC PC98は消え、DOSからWindows、その後Windows NTに結実するクライアントO/S大躍進の時代に入る。
システムの形態の中心はC/S(クライアント/サーバ)であり、重厚長大なサーバに接続するこれまた重厚長大なクライアントの技術が百花繚乱の時代であった。

この頃のエンジニアは適切な技術を選んで、それを適切に実装して使うことが求められた。汎用機からオープンに脳を移行できずに終わったマネジャはあまりにも移り変わりの激しい技術に追われ、仕事を無事終わらせることで精一杯だった。
当時、汎用機で仕事をしていた頃の技術者の知識ヒエラルキ(10年仕事した先輩にはどんなに頑張っても知識では叶わない)は崩壊した。よりよい(流行の)技術を先に身につけたものが自分のやりたい仕事にありつけた時代だ。

そして現在はまた汎用機の時代のような管理状態に戻りつつあるのではないか。
産能とかSRAの講習会のパンフレットを見ると、ISOやCMM/CMMI、PMO(PMBOK)等の管理系の講習が目立つのもそれを示している。

管理状態にあるものは安心できるのかもしれないが、正直つまらない。