マネジャじゃなくても
いろいろと考えさせられる本だ。
JavaからRubyへ マネジャのための実践移行ガイド/Bruce A. Tate (著), 角谷 信太郎 (翻訳)
先日の日記でも書いたが、JavaのWeb案件、Webアプリケーション開発は本当にうんざりしつつある。※1
しかし、日本でこの本と同じようにJavaの案件をRubyに置き換えていくのは、すぐにはうまく行かないだろう。(Rubyは世界的にはキャズムを超えたのだろうが、日本ではアーリーマジョリティの割合はそれほど多くはないのではないか)
つい先日もそれほど大きくない案件があったのだが、Java + Webサービス + BPEL + Sier'sフレームワークを使うということが初めから決まっていた。内容からしてLAMPで十分だと思った案件だが、これを実際にRailsやLAMPソリューションにひっくり返すことは非常に困難である。
説得する相手がステークホルダだけならばまだ可能性があるが、間に保守的なコンサルやSIerが仲介していると(最近はこっちのケースが圧倒的に多い)悲観的にならざるを得ない。
それでもこの本に書いていることは、例え日本であっても数年先には現実的になっていると思うし、その時に実際に使っている言語がRubyかどうかは別にしても、今から準備しておかなくてはならない内容だ。
※1 .NETの案件は比較的こちらにお任せ的なことが多い。何も言わなくとも使う開発ツール、DBとほぼ決まっているからか。