どんどん使おうMXBean

MBeanは発表当初は実装の面倒さや、管理/監視目的のために用意された、どちらかというとニッチ向けのテクノロジとして紹介された為、サーバベンダー以外、いまひとつ積極的に使うユーザいなかったようだが、Java5->Java6とバージョンを重ねる度にクライアント(特にEoD)機能が強化されると共に、

アノテーションと動的プロキシにより、MXBeanが非常に簡単に実装できるようになった
RMI自体が非常に簡単に扱えるようになった(MXBeanもその技術の土台の上に成り立っている)
・JConsole等、実使用に耐えうるツールが提供された

これらの条件が整備されたことで、サーバ用途以外でも十分に使える技術であることが、今回実際に触ってみて解った。

SunのJSDKに依存する、tools.jarが必要といったこと以外にデメリットが見つからないし(実際問題、ユーザの大半は今後もSunのJSDKを使うだろう)、私のように複数のJVM(アプリケーション)間で情報を公開、共有したりなど、今までのJavaアプリケーションでは困難だった分野がMBeanでカバーできるようになる訳で、一部の限定された目的だけに使うのでは勿体無い。

という訳で現在のMXBeanはMicrosoftのDCOMや.NET Remotingに近い可能性を感じるんだけどなぁ。