ダクトテープのメタファ

昨日、developer@adjustさんから頂いたコメントの中でジョエル氏の記事を紹介頂いた。

ダクトテーププログラマ - The Joel on Software Translation Project

この「ダクトテープ」(詰まって「ダック・テープ」とも言うらしい)というのはどのようなメタファとして表現するのが適当なんだろう。

記事中で「ダクトテープ プログラマ」は、「アーキテクチャ宇宙飛行士」の対局にいる人だと読み取れるんだけど、そもそもその"ダクト・テープ"が日本人の私にはピンとこない。少なくとも日本人の我々の使う"ガムテープ"に対する思いとはちょっと違うようだ。

欧米ではあの銀色の伸縮性のある幅の広いテープをこよなく愛する人たちがたくさんいるのは知っている。
それから連想するのは「何の修復にも使えるぜ」「何でもこれで巻けばOKなんだぜ」的な、万能で有能でチームにいたら頼もしい奴みたいな感じだろうか。それとも、「取り敢えずテープで繋いでおけ」的な力業な実装をするが、しかしスケジュールをきちんと守った上で動くものを出してくる(商業プログラマにとっては一番大切なことだ!)愛すべき頼れる存在とでも例えるのか。

コンテキストからして、決して嫌みや褒め殺しには読めないのは確かだ。彼は元々実利的というか現実的な技術者が好きで、それまでの記事で名言している。(対語としての「アーキテクチャ宇宙飛行士」は嫌みたっぷりだが)

この記事に関してはいろいろな所で論議されているようだが、その論議自体には私は言及しないでおくことにする。

Coders at Work: Reflections on the Craft of Programming Coders at Work/Peter Seibel
まずはこれが読みたいね。早くどこかが邦訳してくれないかなぁ。