Citrix Receiver for Androidを実際に動かしてみた

先日書いたように、Citrix ReceiverはAndroidアプリケーションとして既にダウンロード可能なので、実際にCitixのデモサーバに接続してみた。

1.アカウントの作成

citrixに登録するとユーザ名を貰えるため、その名前を使用してアカウントを作成する。Address、Domainは誰が登録しても同じだろう。"Citrix Access Gateway"はチェック不要。

2.接続

作成したアカウントによりCitrixのクラウドに接続する。パスワードが求められるので、アカウントを作成した際にユーザ名と共に貸与されたパスワードを入力する

3.アプリケーションメニュー

暫くして接続が成功すると、このようなアクティビティが表示される。動かないものもあるようだ。
私はここから"Productivity Apps"を選択

4.Office 2010アプリケーション

Excel、PowerPoint、Wordのアイコンが見える。

5.起動

アプリケーションを起動すると、CitrixのPresentation Server等を使ったことがある方であれば、見覚えがあるダイアログが表示されて初期化が行われる。なお、下部に見えているウォータマークはAndroidのキーボードを起動するためのトグルである。

6.PowerPoint 2010

7.Excel 2010

いずれも私がPCにすらインストールしていない、2010バージョンのアプリケーションが起動し、実際にデータを触わり、プロパティを修正することもできる。これは凄い。技術デモンストレーションとしては最強だろう。

しかし、実用性という意味ではどうだろう。正直、スマートフォンでは画面の広さが足りないし、ソフトウェアキーボードの反応も良くない。画面なだけに編集などするのはまず不可能だと感じた。できあがった内容を確認するのが関の山だろう。
ただ、Flets光を使用したインターネット接続であれば、速度的には十分に使える範疇であり、Android同様にサポートされているiPad等では(世間的にはこちらの方が大きく採りあげられている)十分に実用になるの可能性がある。

この手のリモートデスクトップの良さは「OSに依存しない」ということにつきる。Androidだろうが、iPadだろうがCitrix Receiverを起動することで、クラウドやリモートのPCのソフトウェアを操作できるのだ。

マイクロソフトの目指すクラウドは、いわゆる「エンタープライズ・クラウド」よりも絶対的にこちらの側なのではないか。ふとそんなことを思った。