構造化vsオブジェクト指向

最近ネット上でこれらのどちらが良いか(悪いか)を議論しているのを見かけるんですけどそもそもソフトウェアを開発する際の代表的なパラダイムであるこの二つを相反するものとして扱う所に違和感を感じました。というのも構造化からオブジェクト指向に至る流れを実体験してきた開発者であればこの二つが目的において大した違うものでは無いということを理解しているからです。
ここからは私の私見になりますがオブジェクト指向をこき下ろし構造化こそ最良の選択肢であると唱える方はオブジェクト指向が駄目だと言っているのではなく構造化を経ていない(構造化を知らない人間が実施する)オブジェクト指向は駄目だと言いたいのではないでしょうか。


逆に構造化など駄目だ,オブジェクト指向こそ最良と唱える方や構造化を知らずしてオブジェクト指向の世界に身をおいている方は構造化も勉強してみると良いです。
構造化を理解するとなぜその後オブジェクト指向というパラダイムが登場してきたのかが解るのではないでしょうか。

High Cohesion(高い凝集度※) & Low Coupling(疎な結合度) 

この原則を知らない開発者が振りかざすオブジェクト指向ならば私もアンチになるでしょうね。
(※"凝集"という記述が多いのだが本当は"強度"のほうが好きだ。OOの修業中にカプセル化ってのが強く刷り込まれたからかな)


追記:凝集と結合について言及しているURL