リッチクライアントとプラットホームフリー

最近、xxxxはプラットホームフリーだからリッチクライアントに向いている、xxxxはWindows O/S上でしか動作しないからリッチクライアントに向いていない、という話を聞いたりするのだが、プラットホームフリーって、クライアントアプリケーションにおいてはそんなに意味があることだろうか。企業システムのクライアントにどんなO/Sがインストールされるか(予めインストールされているか)を考えれば、プラットホームフリーを歌うのはそんなに素晴らしいことでは無いと思うのだが。

リッチクライアントはクラシックなC/S(クライアントサーバ)型システムのクライアントとは違い、データアクセス層とビジネスロジック層はWebサーバ(アプリケーションサーバ)上に配置するのが普通になっている。Webサーバ側のプラットホームはそれこそSolarisからLinux、Windowsまである中から選択される訳だが、そこにはO/Sやプラットホームに依存しない技術がある。そう、それはWebサーバにアクセスする、HTTPプロトコルを使用する、ということだ。
リッチクライアントはプラットホームにフリーなのが重要なのではなく、サーバ側のデータ層やビジネスロジック層からフリーであることこそ肝心なのだ。何を今更、と思うが未だにプラットホームフリー信仰が根強いのにちょっとクラクラ来たので、書きたくなった次第だ。

今後、C/Sシステムからリッチクライアントへの乗り換えを推進するためにも、データアクセス層のハード/ソフトウェアが変ることによるシステム変更のリスクを、クライアントアプリケーション側に二度と負わせてはいけないのである。