KNOPPIX 5.0からのNTFSパーティションリサイズ

前からKNOPPIXを使ってみたかったのだが、丁度Ghostによりクローンしたパーティションのリサイズ(拡張)をしたい、それもできればPartision Magic等の商用ツールを使用せずに実現したかった事もあり、KNOPPIXを使えば出来るという事前情報を得ていたので、実際に試してみた。

以下、やったこと。

http://unit.aist.go.jp/itri/knoppix/#Download より、KNOPPIX5.0日本語版のCD ISOイメージをダウンロードして、ISOイメージをCDに焼く。(700MBと通常のCD-ROMフルサイズなのでメディアに注意する)

KNOPPIX自体はATAPI、SCSIに対応しているが、何故かSCSI CD-ROMからの起動に失敗する。

/dev/cdrom が /dev/scd0にマップされていない? -> filesystemが無いとKNOPPIXに怒られる
-> expert オプションで対話ブート -> aix78xxx SCSIドライバをロード後自動認識
-> expertモードではKNOPPIXの問いに答えていく形式になるのだが、この段階ではレガシーなデバイスしか認識できないため、USBキーボードが使えない
-> PS/2キーボードを引っ張り出してきて使用することで可能

以降、正常にブート

  • QtPartedを使用してNTFSパーティションをリサイズする

KNOPPIXが起動したらルートシェルを立ち上げて、そこからパーティション操作ツールであるQtPartedを起動する。使うのはntfsresizeコマンドだが、せっかくGUIフロントエンド(QtParted)があるのでそれを使う

QtPartedでリサイズして、その後操作を確定すると、"その操作はntfsでは実装されていない"とシェルにエラーが出力される。

-> いろいろ試行錯誤するもエラーは消えず。 -> 仕方が無いので無視してリブート


リブート後に一度チェックディスクが走り、その後無事Windows XPが起動された。コンピュータの管理でパーティションを見ると確かに拡張されているが、パーティションの容量と空きは古いままである。この辺、何かのパラメタの修正が抜けているのと思われる。不安だが、エラー等は発生していないためこのまま様子見。

KNOPPIX5.0だが、CD-ROMブートのまま使うのは光学デバイスに負荷をかけるし、やはり遅いのできついが、最近の高速なNANDメモリデバイスであれば十分実用になるのではないだろうか。
しかしKNOPPIXはよく出来てる。UNIXのインストールで引っかかるのはパーティション周りであることが多いのだが、CD-ROMからのブートであれば一気に敷居は低くなるし、なにより単にO/Sとしても良くできていると思う(アプリケーションも必要十分だ)。好き嫌いは別にして、HDDにインストールしてメインのO/Sとしても使える。クライアントO/Sのシェアに胡坐をかいているWindowsもうかうかしていられないだろう。