不自由から生まれる価値

昨日言及したXBox360のゲームであるForza2だが、それほど機能が豊富とは言えない(レイヤの概念はあるが基本的な図形しか貼れないらしい)ペイント機能によって書かれた信じられないクォリティの車(のデータ)はXBox LIVE内のオークション※で取引されており大人気だと言う話だ。
既にいろいろな所で書かれているが、この状況がプログラミングの観点から面白いのは

  • アプリケーションの出来が良くないがために(生産性が低いが故に)、生み出される創作品の価値が上がっている

という構図だろう。
実際にPhotoShopとのデータ交換機能があれば凄いものを書くことが出来るユーザはもっとたくさんいるだろうし、画像の取り込みや貼り付け機能があればここまで驚きの目で見られることは無かっただろう。
ゲームの開発側としてもまさかこのような状況を狙って故意にペイント機能を設計したはずは無いと思うが、おかげで同タイトルのオークション機能は大いに盛り上がっているようで瓢箪から駒だったろう。

それにしても日本人の細工への拘りと情熱は凄いな。今回も日本人の描くAA(ASCII ART)の凄さに通じるものがある。

Forza2にはXbox LIVEのオンライン機能を利用した"オークションハウス"という機能があり、自らがカスタマイズした車を仮想オークションに出品したり買ったりすることができる。この際ゲーム中で稼ぐことができるポイント(CR)が通貨の替わりに使われる。

参考 : Forza2からの新機能“オークションハウス”はどうなっている?