歯医者は楽し

右奥の詰め物が取れたことをきっかけに通い始めた歯医者だがようやく終わる。7月から週一回を丸々3ヶ月続けたことになる。

最初は嫌でいやで仕方がなかったのだが、実際に通い始めると毎回どのように治療するかを懇切丁寧に説明してくれるのと説明された通りに歯が修復されるのを間近で見ていると、何かこう、アンドロイドがパーツのメンテナンスを受けているかのような心境とでも言うのか(なんだそりゃ)自分の体の一部が真新しくなる気がして、気が付くと毎週行くのが楽しみになっていた。無論これは私の担当となった歯科医が優秀だったのが大きいが、歯医者は他の医者と違い結果がすぐに目に見えるってのはいいなと思った次第。

昔の歯医者と違うのは、歯医者といえば痛いのが当たり前、多少痛くても我慢してくださいだったのだが、今はちょっとした痛みを顔に出しただけで「麻酔しましょうか」となることだった。局所麻酔は確かに不快ではあるが、それでも歯のそれも神経近くを削る痛みを我慢することに比べれば屁でもない。また、昔はある程度虫歯が酷くなって神経周りまで炎症が及んだ場合は抜いてしまうことが多かったのだが、現在は良い薬があるので、ぎりぎりまで削って薬を詰めて蓋をすることで神経を温存するのが主流なのだそうだ。

最後には30分かけて歯石を取り(超音波による振動と水流で歯茎の間まで歯石を取るのだが、実はこれが一番痛かった)、何十年ぶりかで歯磨きの実技指導(歯科衛生士が実際に歯ブラシを持って私の歯を磨くのだ!)まであったりして、凄いなと思ったのだが歯医者いわく「治療もだが、治療後の良い状態をいかに長く保つのが重要」とのことだった。さもありなん。