弛まぬ努力

プログラマー現役続行 (技評SE新書) プログラマー現役続行 柴田 芳樹 (著)

私の心の師匠の一人(何人いるんだよ)である柴田芳樹氏の著作。Javaの技術者であれば超良著である"Effective Java"や"プログラミング言語Java"等、ピアソン Javaシリーズの訳者と言った方が通りが良いかもしれない。そう、氏は現役の職業プログラマでありつつコンピュータ技術書の訳者であり、素晴らしい訳を書かれることでも有名だ。
Effective Java プログラミング言語ガイド Effective Java プログラミング言語ガイド Joshua Bloch (著), 柴田 芳樹 (訳)

今でも現役の職業プログラマである氏だからこそ書ける説得力のある素晴らしい内容だが、氏の活動と成果、そして弛まぬ努力が私たち凡百の技術者から見るとあまりに凄いため、「日本ではここまでやらないと年功のプログラマとして生きていけないのか」と自信を喪失して技術者を続けることを諦めるきっかけになってしまうかもしれない。そういう意味では厳しい内容でもある。

なお、プログラマにとっては早起きが非常に有効だと書かれているが、4:00起床23:00就寝を実践している私自身もこれは本当にそう思う。
「どうもゾーン状態に入るのに時間がかかる」とか「電話や人の話し声が煩くて集中できない」という悩みを持っている内勤可能なプログラマは全く邪魔の入らない7時〜8時の至福の時間を体験してみることをお勧めする。
会社に早朝出勤できる環境が無い場合は皆寝静まっている自宅で2時間程度学習したり、早出してスターバックスなどでコーヒーを飲みながら専門書を読むのも良いだろう。

きっと、氏が書いている「朝の一時間は夜の二時間に匹敵する」という言葉が納得できるはずだ。