Java SE 7とクロージャとJavaっぽさ

Javaのクロージャと感触の保持 - InfoQ.com Japan
元記事は
Closures and Preserving the Feel of Java - InfoQ.com
だが、訳がちょっと私には判り難い。表題も「クロージャとJavaの思想」とか、「クロージャとJavaっぽさ」"の保持"のほうが良かったかも。

ダグ・リー氏、ジョシュア・ブロック氏※1等Javaの重鎮らはJ2SE7で実装される予定である現在のクロージャの仕様は「Javaっぽくない」「元々のJavaの思想に反する」もっとシンプルなアプローチにすべきだと異を唱えているということのようだ。

ジョシュア・ブロック氏の"Java Polis"でのプレゼン資料
The Closures Controversy - Joshua Bloch※2

彼らは現在のクロージャのプロポーザルに対してCICE(Concise Instance Creation Expressions)と呼ばれるシンプルな(私にはC#の匿名デリゲートのように見える)アプローチを提案している。
Concise Instance Creation Expressions: Closures without Complexity - Bob Lee, Doug Lea, and Josh Bloch

ところで、プレゼン資料中の

とはどういう意味なんだろう。原語では

  • We simply cannot afford another wildcards

だが、直訳なのかそれとも「一つの問題を解決するいろいろな手段」をワイルドカードと模しているのか。どちらなのだろう。
あと、JavaのGenericsの追加が成功していないということは皆の共通の認識らしい。これは私のような端くれのプログラマも同感に思う。


※1ご存知の通り両氏ともJavaの開発者としては超有名。それぞれ、「Javaスレッドプログラミング―並列オブジェクト指向プログラミングの設計原理 」と「Effective Java」の著者である、といえば判るだろう
※2ジョシュア・ブロック氏、現在はGoogleのチーフアーキテクトなんだな。