現在のJavaの問題

は、なんといっても最新のJava6をきちんと解説する書籍や情報が少ないことではないだろうか。

Javaは過去に二度のブーム(黎明期(インターネット期)とサーバサイド期)を経験し、その間に大量の書籍が発行され、ネット上にも情報が公開されたが、Java2SDKバージョン1.3〜1.4前後をピークにして(Java Worldが刊行されていた頃に相当する)その後はメディア上で紹介されることが少なくなり、発行される書籍もめっきり減ってしまった。
以上は枯れた技術では良くあることだが、Javaがそれより不幸なのは、ブームが終わった後も地道に継続してきた改善、改良によって充実した諸々のテクノロジやアーキテクチャが(少なくとも表向きは)あまり紹介されないまま現在に至っていることだ。

今、Javaの技術を習得しようと書店等で書籍を購入する場合、最悪のケースでは古のJava1.1を扱ったものに当たる可能性すらあり(書店によっては未だに置いているのを確認している)、そうなるとJavaというプラットホームを古い、間違った情報のまま学習してしまうことになる。
無論、Java6の書籍や情報もあるのだが※、過去のブームの頃に発行された大量の書籍、情報の中に埋もれてしまっている感が否めない。

※書籍ではないが、Java in the Boxで有名な櫻庭祐一さんがITProに寄稿されている、Java技術最前線 - ITproのJava6特集は、Java in the Box同様、それまでのJavaとの比較やJava6の技術を紹介する内容において、最良の情報の一つだ。