速く、静かに(その2)

さて、Noctua NH-U12P SE1366の肝心の実装だがせっかくの拘りであるサイドフロー配置を実現するためには現在のマザーボード(X8SAX)と機器の配置に非常に苦労した。

  • Noctua NH-U12P装着後上から(各スロットのぎりぎり具合が分かる)


順番でプロセッサ側から
1.Noctua NH-U12P
2.SB X-Fi Titanium PA
3.SAPPHIRE HD4870
4.I-OData GV-MVP/GX2

と挿している。
NH-U12Pの高さのせいでCPUに近いPCI-Ex16スロットは完全に潰れてしまうので、ビデオカードはセカンダリに挿さざるを得ない。サウンドカードはPCI-Ex4スロットに挿す訳だが、(後述するが)ビデオカードもごついクーラーを装着しているお陰でほぼ3スロットを潰してしまい、更に背面にナットが飛び出るために、SoundBlasterはそのままでは装着できず、このカードの売りの一つであるEMIシールドを外している。(大して効果が無いのは最初から想像できたので外すのは躊躇なかった)。最後のPCI-XスロットにTVチューナ/キャプチャカードを挿すと、現在空いているスロットはゼロである。

  • 同じくケース斜め前方から(クーラーの占める体積とスロットの位置関係が分かる)


マザーボードは普通のATXサイズだが、ヒートシンク/クーラーが馬鹿でかいので、相対的にマザーボードが小さく短躯に見えるだろう。

写真を見てお好きな方は既に気がついたと思うが、実はビデオカードのクーラーも換装している。


このこっそり買い換えたビデオカード、"Silent Efficiency"と書いているのだが、確かにGPUが暇でファンの稼働が30%程度までは静かなのだが、GPUが本気を出すPowerplayの閾値を超えると一気に爆音になる仕様であり我慢できない&温度もフルロードで80℃を超える爆熱仕様なので、こいつのクーラーも変えることにした。

Thermalright Trad2 GPU cooler

似た製品は幾つかあるのだが、見た目の美しさ+予想される性能でThermalright社一択である。

実際のエクステリアやファンを乗っけて装着するとどんなことになるのかは以下の著名なレビューで。
Thermalright T-Rad2 GPU cooler review - Expreview.com
Legit Reviews - Thermalright T-Rad2 Video Card GPU Cooler

両レビュー共に4Page目に出ているが、カード背面から出る余計な長さのネジとナットが原因で、下方3スロットを占有するだけでは済まず、上のスロットに挿すカードも限定されてしまうという凶悪なクーラーである。
しかし、スチームパンクにも似た?ヒートパイプとヒートシンクフィンの美しさにはどうしても抗えなかった。

  • 結果

レビューでテストしているように、両クーラーを装着することで不満だった「熱」と「音」はほぼ解消された。
Noctua NH-U12Pは2個の添付ファンを上の写真の通りにプッシュプルで装着し、T-Rad2も二つの92mmファンをレビューと同様に装着し、全てファンコントローラに接続して、実用上問題無い程度までファンの回転数を絞っている。
現在、全てのファンは500〜700rpm程度でゆるゆると回っているため、殆ど無音に近い。HDDのシーク音が一番の騒音だが、これとて最近のは静かなもんだ。回転数は夏になればそれなりに上げなくてはならないだろうが、MAXにしても今までより静かなのは間違いないだろう。

  • 結論

そろそろディジタルカメラ買わないと駄目だよな。