SUPER MICRO X8SAX BIOS R1.0b

久しぶりのBIOSアップデート。マニュアルのリビジョンも上がった(1.0c)
SUPER MICROはBIOSのアップデートが頻繁では無いことで有名だが※、その変更内容を公開しないことでも有名である。

Super Micro Computer, Inc. - Products Motherboards Xeon Boards X8SAX

いろいろ変更されているのだろうが、実際にアップデートしてみて変更されていると思われる部分は以下の通り。(推測も含む)

  • 新CPUへの対応(Core i7は1Q中に1ランク上の周波数のモデルが追加されるので対応済みと思われる)
  • POST時にQPIのリンク速度(6400GT又は4600GT)が表示されるようになった
  • 同じく現在のメモリスピード(1066, 1333, 1600)が表示されるようになった
  • XMP SPDモードでの動作安定性向上(QPIが自動設定される4600GTのままであれば普通に使える)
  • Hardware Health ConfigurationのCPU Temparature Threshold(TControl+5|+10)が廃止、代わりに解りやすいCPU Overheat Alarm(Default|Early)で設定するようになった

こんなところか。
正直XMPに関しては組んだ直後にWindowsすら起動しなかったので期待していなかったのだが、普通にDDR3メモリが1600mhzの周波数で動作している。ただし、この設定にするとQPIの接続速度は本来のCPU(Core i7 965)の6400GTから4600GTに勝手にフォールダウンする(恐らくはベースクロックが上がるため、そのままでQPIの周波数を上げることはシステムの不安定に繋がると判断したのだろう)ので、やはり内部的には無理をしているのだろう。
ちなみに今回のマニュアル(1.0c)からXMPでの動作は同じ構造を持つC7X58のみ有効と書かれるようになった。PCI-Xスロットを持つX8SAXでは何かとトラブルの元なのだろう。

あと、今回追加された訳ではないんだが、BIOSのAdvanced Chipset Control>QPI and IMC Confi gurationで設定できる、"QPI L0s and L1"という設定項目だが、その内容によると

Select Enabled to lower the QPI power state. L0s and L1 are automatically
selected by the motherboard. The options are Disabled and Enabled.

QPIのパワーステート(L0sとL1)を検知、制御できるってことは、元々Intel DX58SOでしか出来ないと言われているQPIの省電力設定を有効に出来るってことなんだろうか。期待しちゃうな。

※ハードウェアのファームウェアを更新するのはちょっとしたイベントなので、PC-DIYではBIOSのアップデートは頻繁に行われるのを良しとする傾向がある。ちょっとした修正で次々とリビジョンアップするのもどうかと思うが。