新たなリファレンスを導入する

昨日のエントリで書いた通り、Google Nexus oneはリファレンスの地位を降りた(おろされた)ので、私は次のリファレンスを導入したいと思う。


Nexus S – The new Android phone from Google

Nexus Sは"次"のNexusである。次のNexusは出ないと界隈では言われていたが、Googleが好調なAndroidプラットホームへの更なるテコ入れとNexus oneでの失敗をフィードバックしたリファレンスモデルとして登場することとなった。

次期Nexusが出ると聞いて喜んだもののその製造元がHTCでもMotoloraでも無くSAMSUNGだと聞いた時、最初はがっかりしたものだ。(何度も書くが、私はSAMSUNGが嫌いだった)しかし、思い切ってGALAXY Tabを使うにあたり、私のSAMSUNGアレルギーが完全に払拭された。昔とは違い今のSAMSUNGは良いものを作ると解ったのだ。

その型番や機器のスペックからうかがい知れるが、Nexus Sは製造元であるSAMSUNG GALAXY Sの派生型と見ることが出来る。

名称 GALAXY S Nexus S
メモリ NAND 16GB+外部SD NAND 16GB(外部SD無し)
OSバージョン Android 2.2 Android 2.3
NFC
Bluetooth 3.0+EDR 2.1+EDR
サイズ 64.2mm x 122.4mm x 9.9mm 63mm x 123.9mm x 10.88mm
重量 119g 129g

驚くのはNexus Sには外部SDカードが実装されていないことと、BluetoothのサポートがGALAXYに比べて後退していることだろう。

Nexus oneは発表された当初"Super Phone"と形容されたように、当時としてはかなり立派なスペックだったがNexus Sにはそれを感じない。新たなAndroid SDKに対応すること以外で余計なものをそぎ落とした、リファレンス端末に見える。※

外部SDカードを省いたのは賛否両論のようだが、スマートフォンにセキュリティの懸念を感じていた、仕事でスマートフォンを利用している開発者には"建前として"朗報だろう。(結局iPhoneに追随することになったが)
企業のPCのセキュリティで一番問題になっているのがSDカードのような「過般可能なマイクロデバイス」である。そもそも内部のデータをなんのチェックも無しに簡単に持ち出せるデバイスは無いほうが良いと考える人がたくさんいても不思議ではないからだ。(そう考えるとカメラも非難の対象になりがちだ)

いろいろ納得いかないこともあるが、私は"Google Nexus S"を購入することに決めた。


※その割にはキャリアのパッケージ前提で大型店で一般向けに一斉販売するのはちぐはぐさを感じるが、Nexus oneの売り方の失敗を反省してのことなのだろう。マスコミもいくらリファレンスと断わっても売れないものは叩くだろうし。