限定的な販売サイトにおける過負荷対策

予定されていた予約販売が先日始まった。
ワンセグ受信アダプタ DSテレビ - NITENDO DS

上記リンクから飛べる販売サイトは、そのURLとエラーページからして恐らくは「Apache + Tomcat + Struts(?)」で構築されたと思われるのだが、面白かったのが過負荷時の対策が時系列で手に取るように解ったことだ。

このサイト、DS関連の人気の出そうな周辺機器だったことと、事実上は商品の独占販売サイトであったことでかなりの負荷が予想されたのだが、案の定かなり負荷が高かったらしく、午後から予約販売を受け付けたらしいのだが、帰宅して実際にアクセスしてみたところ501や503連発で全く接続できない状況だった。

まあ任天堂に限らず品薄商売はこんなもんだよなぁと思いつつ何度か接続を試みていたのだが、未明にかけて以下のようにサイトの構成が変化していったのである。

1.サイトの負荷(同時接続数等のスレッショルドか?)によってソーリーページに飛ばされるようになった
2.販売サイトへのリンクが2箇所から一箇所(Flashからのリンクのみ)に制限された。
3.販売サイトの入り口にもソーリーページが表示されるようになった

気になったのは2.のリンクがFlash経由にのみ制限された所である。何故普通のアンカーではなくFlashだったのだろう。

・赤く目立つアニメーションだから
・実際にジャンプしないとURLが解らない(見えない)から
・Flashならではの制御を付加できるから

私はFlashに詳しくないのでこれは想像だが、通販サイトへの入り口でユーザが何をするかを考えると、3つ目に何か工夫(キャッシュや経路制御等?)があったのではないかと思うのだ。

このようなサイトで接続できない状態を見ていていつも思うのが、「本当の需要を見越した容量設計はやっていない(やらない)のだろうな」ということだ。

比較的短い時間(一両日程度)にだけ負荷が高くなるようなレアケースのピーク(今回がそれに相当するだろう)に合わせてサイトのインフラを拡張するようなことはコスト的には不利なので、負荷が高くなることは充分に予想できても敢えて何もしないのだろう。

最初に想定した容量を超えたら繋がらなくてもごめんなさいというスタンスだが、これってランチ時だけしか混雑しないのが解っているので、その時間の為だけにパートのおばちゃんを増員できない町の食堂と同じ構図だ。しかしそれと同じポリシで大企業の販売サイトが運営されているってのはどうなんだろう。

そういう私は早々に諦めて、今朝の起床後に改めて試した所一発で購入できた。

追記: 09:00 また混雑し始めたようだ。
追記: 12:00 更に負荷を軽くするためか、Flashだったリンクは通常のに差し替えられた。
追記: 14:00 それでも負荷が高いのかリンク自体が制限されるようになってしまった。(現在はリンク自体存在していない)