壊れ方もディジタル

約半年の間システムドライブとして使用してきた、Intel X-25M SATA SSD 80GB(SSDSA2MH080G1C5)が壊れたようだ。

ATi Radeon HD4870のドライバであるCatalistのバージョン9.4がアップされたというニュースを見たので、あまり気乗りしなかったのだが、一応、最新にしておこうとドライバをダウンロード、旧ドライバをアンインストールしてシステムを再起動したところ、Windows起動時のプログレスバーのまま進まない。おかしいなと思って何度か再起動するものの状況が変わらないので、一旦セーフモードで起動して、新しいバージョンのドライバだけをインストールして(ファイルの展開は成功するが、セーフモードなんで組み込みは上手くいかない)再起動したところ、BIOSのPOST時に

AHCI Port0 Device Error
press F1 to resume

との表示に凍り付く。

最初は一時的に認識できないだけだろうと、電源を入れ直しても変わらず、であればMBRが飛んだだけだろう(今思い返すと、BIOS POST時でこう思う時点で、既に冷静ではないな(笑)と、Windows VistaをDVDからブートして起動修復試すもハードウェア認識せず。コンプリートバックアップイメージからの復旧もハードウェア認識せず。

どうやら本当に壊れたらしい。

BIOS上ではハードウェアとしては正常に認識しているが、サイズが0とされているので、メモリセルがなんらかの原因でアクセス不可能になったのだろう。このように一見壊れたのが分からないのがSSDだ。
また、同じクラッシュでもHDDと違うのは予兆(異音、異常なアクセスの遅延、異常クラスタの出現)が全く見られず、壊れると全てのデータが見えなくなってしまうところだ。HDDの場合は予兆を目安に全部又は一部のデータだけサルベージすることもできたがSSDの場合はそれは不可能なので、バックアップ作業がよりいっそう重要だということだ。

ラッキーだったのは、最後のコンプリートバックアップが前日の23:00と非常に近かったため、媒体だけ購入すればほぼ最新の状態に復活できる見込みが高いということだ。

原因は全く思い当たる節が無い。
3度程x00h又はxFFhで塗り潰しを行ったが、それが極端に寿命を縮めたのだろうか? その他でいえばシステムドライブにしていると言ってもスワップは設定しておらず、書き込みが頻繁なユーザディレクトリと一時ディレクトリはHDDに移動し、アプリケーションログも切っている。
あとは、最後のアクセスとなったセーフモードでのSSDへの書き込みが原因だったとすれば恐いが、そんなことはないだろう。

耐久度の点でSLCに劣るMLCタイプだが、それでも半年程度で壊れるというのはあまりに酷い。固有の問題だと思いたいがHDDに比べて製品の信頼性という面では劣るのは仕方が無いのかもしれない。

同様の機器を使っている方はバックアップを努々忘れること無きよう。

といいつつも、このエントリをアップしたということはまたSSD(今度はSLCタイプ)を購入した訳だが。